もみあげ牧場 > 模型講座 > パテの種類

 
模型製作の重要なアイテムの1つがパテ。
そのパテには大きく分けて3つの種類が存在します。
それぞれのパテの特徴を覚えておきましょう。

●ラッカーパテ

 シンナーが揮発する事によって固まるパテです。当然自分でシンナーを加えることによって下痢のようにやわらかくすることもできます。ヒケとその処理の項での溶きパテがそれですね。


これはタミヤパテ。32gで250円。

その特徴
 長所
  ・食いつきがよい
  ・シンナーで溶くことができる
  ・値段が安い
 短所
  ・ヒケる

 チューブからチョロっと出してお気楽に使えるという点では非常に便利なパテですが、ヒケるという致命的な欠点があります。
 ラッカーパテは一度固まった後でも完全にシンナーが揮発するまで凝縮を続けるので、多めに盛り付けるとデコボコになってしまいます。よってこのパテを使って造形するのは不可能と考えて良いです。
 薄く塗って、パーツのヒケや小さな傷を埋めるのが主な使い方です。大き目の傷やモールドのような深い溝を埋める場合はポリエステルパテを使いましょう。


白い色のパテもあります。GSIクレオスのMr.ホワイトパテ。25g で230円。
でも個人的にはこの白ラッカーパテはタミヤのラッカーパテに比べて粘りが違ったり、シンナーに溶けづらいといった点で使い辛いです。タミヤラッカーパテとは別物と思って良いです。

補足:ラッカーパテについて

●エポキシパテ

 粘土、もしくはチューインガムのようなパテです。主剤と硬化剤を同量混ぜ合わせると硬化します。


上はタミヤエポキシパテ。25g 400円
下はWAVEのミリプット・エポキシパテ。113.4g 750円

その特徴
 長所
  ・ヒケない
  ・盛り付けながら形を作ることができる
 短所
  ・完全に硬化するとめっちゃ硬くなり削るのがちと大変
  ・値段が高い

 造形する時に使います。粘土のように盛り付けながらコネコネと造形できるので非常に便利なパテです。

補足:エポキシパテについて

●ポリエステルパテ

 ポリパテ。エポキシパテに対してドロドロ状。
 パテに硬化剤を混ぜることにより化学反応で硬化します。約30分で研磨可能な硬さになりますが、完全に固まるには1日から2日かかります。(…と説明書きには書いてるけれど、実際は数時間で固まります。乾燥機で暖めておけば、完全効果するのに30分もかからないし、ストーブで熱すれば5分で固まります。)


パテ革命 モリモリ。120gで980円。

その特徴
 長所
  ・ヒケが少ない
  ・切削性が良い
 短所
  ・盛り付けながら形を作るのは不可能
  ・ラッカーパテに比べると食いつきは悪い
  ・かなり臭い

 ラッカーパテのように大きくヒケることがなく、値段もエポキシパテより安いので造形する時によく使うパテです。
 でもガム状のエポキシパテに対してこのポリパテはドロドロしたペースト状のパテなので、盛り付けながら形を作ることはできません。多めに盛り、硬化してから削って形を出していきます。(ちなみに半乾きの状態でも、乾燥したウンコ状態でヒビだらけになってしまうので、盛り付けながらコネコネと形を作ることはできないです)
 ガレージキットの気泡などの(ラッカーパテで埋めるには大きすぎる)穴を埋めるのにも使います。

 「モリモリ」の他にもきめの細かいの「スベスベ」なんかもあります。色が白いから「スベスベ」の方が便利ですね。ちょっと高いけど。

補足:ポリエステルパテについて

●瞬間接着パテSSP-HG

 アルテコ社の商品だからアルテコと呼ばれます。(セメダイン社の接着剤の通称が「セメダイン」なのと同じようなもんですね)
 粉にHG液を混ぜ合わせることによって短時間で固まる、その名の通り瞬間接着剤みたいなパテです。


アルテコ 瞬間接着パテ SSP-HG  1500円


2005年にアルテコ社は新ブランド「asse」を立ち上げ、このSSP-HGもパッケージが変わりました。HG液が劣化しづらいように、2個の小容器に分けられたのも改良点です。

 これはパテというよりも接着剤と言った方が正しいかもしれません。パテみたいに隙間を埋めたり切削加工する事もできる接着剤です。
 ポリパテと同じように使うのですが、乾燥に時間がかかるポリパテに対しこちらは数分で固まります。パリパテに比べて食いつきも抜群で(さすが瞬間接着パテだ)、プラ用セメントが使えないレジンキットでは接着剤代わりにも使えたりします。HG液の混合量を調節する事によって濃度も自由に変えることができます。

 待ち時間の無いポリパテということで非常に便利で無敵のパテなんですが、値段が高いのが弱点です。ついでに言うなら夏場は20秒くらいで硬化してしまうので扱いが難しいのも欠点です。それと、HG液の劣化が激しいです。使用期限は開封後半年間くらいでしょうか。古くなると発泡しやすくなり、硬化後気泡が出易くなります。

●光硬化パテ

 光を当てると硬化する不思議なパテです。タミヤが2004年に発売しました。(アルテコSSP-HGに対抗したのかな?)


34g 1200円 (写真は私が使い古した物で汚らしいけど…)

 硬化剤要らずの一液性でチューブからチョロっと出してラッカーパテ感覚で使えるので非常に便利です。アルテコSSP-HGが(瞬間硬化と言いつつも)完全硬化までに数分かかるのに対し、この光パテはライトを当てれば5秒程で完全硬化するのでその点でも便利です。
 食いつきはポリパテ並でしょうか。さすがに食いつきではアルテコには劣ります。

 さて問題点ですが、パーツの奥などの光が届かない箇所に詰め込むように使う事ができない事、さらにやはり光が届かないくらい厚盛りする事もできないという事です。
 それと、やはり値段が高いもの問題です。気楽にモリモリ盛っていくパテではなく、ピンポイントで使っていくパテだと思います。

おまけ


 ポリパテやアルテコを混ぜ合わせるパレットにはガムテープを使うと便利。このように机に張ってまぜまぜして、後は剥がしてゴミ箱に捨てます。

もみあげ牧場 > 模型講座 > パテの種類